投稿者: eiji
や座:この矢は、罪深い人間の身代わりとなる神のひとり子イエスに、狙いが向けられています。この矢を受け止めたキリストの姿は、死に瀕して倒れている山羊によって象徴されています。キリストは私たちの罪を背負い、このさばきを身代わりにお受けになられたのです。旧約聖書詩編38編に、この弓矢のことが記されています。「あなたの矢はわたしを射抜き、御手はわたしを押さえつけています。わたしの肉にはまともなところもありません。あなたが激しく憤られたからです。骨にも安らぎがありません。わたしが過ちを犯したからです。わたしの罪悪は頭を越えるほどになり耐え難い重荷となっています。」なぜキリストはこのように罪深い私たちのために正義の弓矢を受け、苦悩と屈辱を受けられたのでしょうか。ローマの信徒へ手紙3章23節24節には次のように書かれています。「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト・イエスによる贖いのわざを通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。」
やぎ座:倒れかかった山羊の姿があります。尾は魚の形をしており、生き生きとしています。半分は山羊、半分は魚という奇異な動物です。山羊や羊は古代より神にささげられてきた動物としてえがかれています。この星座の山羊は、死を前にしてうなだれている姿です。片足は曲げて体の下にあり、もう一方の片足はのばしたたままで起き上がる力もありません。このことは聖書に記されている通り、キリストが人々の罪を一身に背負い、その罪のあがないとして死のまぎわにある姿を表しています。この星座のラテン語名であるカプリコルヌスには、「山羊」のみでなく、「あがない」の意味も含まれています。魚には「生産」の意味があり、キリストが最初に使徒を選んだとき、「わたしについてきなさい。あなたがたを人間をとる漁師にしてあげよう」でした。聖書学によると、魚はキリストによって再生した人々、すなわち新しい命をあたえられた人々を意味しているのです。

りゅう座:りゅうは蛇の化け物で、敵意を含み、巧妙に悪の道へと誘う悪魔の代表とされています。龍を見た人は1人もいないのに、人々は龍についての話を持ち出し、それぞれの宗教に結びつけ、古代の星座の中に位置づけてきました。聖書には龍の話がたくさんありますが、ここではヨハネの黙示録を紹介しましょう。天でミカエル率いるみ使い軍と龍との戦いが始まりますが龍は勝てません。天に居場所のなくなったこの巨大な龍、すなわち悪魔とサタンと呼ばれ全世界を惑わす年を経た蛇たちは、地獄に投げ落とされ、悪魔の使者たちも、もろともに投げ落とされてしまうのです。悪魔は自由に動き回り、神の権威に逆らい、人々を惑わし続けてますが、その悪魔の末路は、神の手による審判と滅亡です。(ヨハネ黙示録12章1-9節)

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さいだん座
さいだん座:南の地平線にところ、暗くて何か終局の破滅を象徴するようだといわれてきました。アラビアではこの星座に「物事の終わり」という意味があり、ヘブル語でも同じで、詩編の言葉「主はわたしのために、みこころをなしとげられる」(詩編138編8節)にもみられます。この星座では、暗闇の敵が最後の審判のもとに打たれ、踏み砕かれる様子を示されています。キリストは悪魔とその使いが用意された永遠の火の池に投げ込まれ、最後の滅亡を迎えることを明らかにしています。

いて座:神の子であると共に人の子であるという2つの性質を持った射手の姿を見ることができます。弓を持った力強い武士の姿ですが、腰から下は馬という怪人で、ケンタウルス族とよばれる馬人です。ギリシャ人は、ケイローンとよんでいました。矢の先は、さそり座やへびにも向けられています。キリストが、救いの計画を妨害しようとしている悪魔との戦いに打ち勝ち、自らを犠牲にして死に復活した事実は、この星座の意図しているところでしょう。

へびつかい座:古代ギリシャでは、医師の神をへびつかいにあてはめました。悪魔と戦いながら、病人をいやし、神の子であることを証明しつづけたキリストの働きを連想させるものです。「イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。」(マタイによる福音書9章35節)


へび座:古代の神話によると、悪魔は常に神と人間を征服し、主権を握ろうとしています。この星座に見られる蛇は、王冠を奪い取ろうとしていますが、大男の両手に押さえつけられもがいています。エデンの園で、エバをそそのかして禁断の実をもぎとらせてしまったのも蛇のしわざであり、この世に罪をもたらすことになりました。この星座にあわらされている蛇は悪魔の象徴です。聖書では、いたるところで悪魔について語り、具体的にどんなことをやってのけたかを示しています。
さそり座:昔からS字はサソリの姿を表しており、サソリは毒をもっているので恐怖のしるしとなっておりました。さそり座は漁師オリオンを刺し殺したとされており、オリオン座は、さそり座が西の空に沈んでから、こわごわと東の空に昇ってくるといわれております。この星座は、エジプト人にとっては、へび(悪魔)の姿で表されていました。蛇はキリストにとって敵でした。キリストの生涯はアンタレスに象徴される悪の力との戦いでした。キリストを苦しめたのは、さそりの猛毒といえるかもしれません。

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南十字座
南十字座:南天の空で有名なものは南十字星です。南半球に行けば、一度は見てみたい星座といえるでしょう。1等星2つを含み南の空に明るく輝いています。この星座がキリストの十字架をあらわしていることは明らかです。古代エジプトの全天星座絵では、南十字座はライオンの形に描かれ、口から舌をだして弱り果てあえいでいる姿です。これは、十字架上で「われ渇く」と叫び、苦しまれたキリストの姿に通じるものです。
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