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投稿者: eiji
りゅうこつ座:ギリシャ神話に登場するアルゴ船の形です。星座が大きすぎて四つの星座に分けられました。とも座・ほ座・らしんばん座・りゅうこつ座の四つです。α星カノープスは、蛇にかまれて死んだ勇敢な舵手の名とされ、エジプトでは、神聖な存在として崇められていました。キリスト教では、アダムとエバがエデンの園から追放された話を思い出します。二人は人間本来の知識と正義を失ってしまったのです。そこで、この宝を再び得るために、キリストは彼にしたがう、教会という船団を組織したことを連想することができます。
おおぐま座:全天で大きな星座の1つです。古代語では、この星座は、熊の意味でなく、羊の大群を意味しています。北斗七星の星ミザールは、「守られた場所」という意味がありました。古代のエジプトのデンデラ神殿では、この星座は女性の姿に描かれ、蛇の敵として「蛇を砕く者」と呼ばれていたそうです。これらのことから、この星座は熊でなく、キリストに守られた羊の群れ、蛇を打ち砕く勝利の主のもとに集められた天上の教会を意味していると見ることができます。

こぐま座:北極星をα星に7つの星がならびます。ヨハネの黙示録に記された「7つの星」すなわち7つの教会を連想することができます。「あなたは、わたしの右の手に七つの星と七つの金の燭台とを見たが、それらの秘められた意味はこうだ。七つの星は七つの教会の天使たち、七つの燭台は七つの教会である。」(ヨハネの黙示録1章20節)また、この星座は、全部で24の星によって成っており、これもヨハネの黙示録の言葉に通じます。「また、玉座の周りに二十四の座があって、それらの座の上には白い衣を着て、頭に金の冠をかぶった二十四人の長老が座っていた。」(ヨハネの黙示録4章4節)こぐま座は、天の神に仕えるこれらの長老を象徴しているといえるでしょう。)

かに座:かには、水の中で生まれた生物です。教会も水と霊から生まれた人々です。キリストは、「だれでも水と霊から生まれなければ神の国に入ることはできない」(ヨハネによる福音書3章5節)といわれました。かにの成長は、脱皮など変態によって成体になるもので、これも神の民に通じるものがあります。「以前のような生き方をして情欲に迷わされ、滅びに向かっている古い人を脱ぎ捨て、心の底から新たにされて、神にかたどって造られた新しい人を身に着け、真理に基づいた正しく清い生活を送るようにしなければなりません。」(エフェソの信徒への手紙4章22節~24節)この聖書が示している古き人から新しき人への新生と成長は、まさにかにの成長で象徴されています。かに座には、ビーバイブとよばれるプレセペ星団が存在します。プレセペは、「かいば桶」を意味しています。

おおいぬ座:エジプトのデンデラ神殿の星座絵では、目が鷹で表されており,蛇の大敵として意味づけられています。この星座の中には、全天で最も明るく輝いている星があり、火災・疫病・大災害を連想させています。それが全天一明るい星、シリウスとよばれる星です。このシリウスは、「勝利のプリンス」を表す「シル」という言葉からきています。キリストは、まさに天から使わされた平和のプリンスであり、救い主です。

うさぎ座:エジプトやペルシャでは、この星座は蛇の形にも描かれ、オリオンに踏み砕かれる蛇を示しています。伝説からもこのうさぎは、オリオンが狩りの対象としています。オリオンの足の下にあり、踏みにじろうとしている位置にあることでもわかります。この星座は、敵対しているものの運命が尽きる日の近づいていることを示しています。これは、ヨハネの黙示録19章で預言されているように、最後の審判のしるしとして考えられています。

ふたご座:2人の若者が仲良くすわっています。1人は、右手に大きな棍棒をもち、1人は右手にハープ、左手に矢をもっています。その様子から、戦いの勝利をおさめた後のやすらぎのようにも見え、いざとなると戦いに出る用意ができているようにも見えます。聖書に基づく解釈では、この星座は、イエス・キリストと教会との結びつきを示しています。左側の頭にはカストルが輝き、右側の若者の頭にあるポルックスは、「悪の力から解放するために苦難を受ける者」の意味があります。キリストが、苦難を受ける救い主として生まれ、よみがえった主として、教会との結合の座、さばきの座につくことを意味しています。

ぎょしゃ座:右手にバンドを持ち、左手に羊をかかえ、天の川の中に座をしめている男の姿があります。この星座の名前は、「手綱をさばく人」を意味するところからきていますが、語源的に調べてみると、「羊飼い」を意味していることがわかるようです。ぎょしゃとは、羊の群れのために全生命を傾けてこれを守り育て、生命を与えているよき牧者ということになります。この星座の一等星カペラは羊をあらわし、まばゆい光を放っています。この星座を見るとき、次の聖書の言葉を思い出してみましょう。「主は羊飼いとして群れを養い、御腕をもって集め小羊をふところに抱き、その母を導いて行かれる。」(イザヤ書第40章11節)
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